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カド建のよもやま話~塗装方法~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~塗料方法~

 

ということで、代表的な塗装方法の種類とそれぞれのメリット・デメリット、そして現場での選定基準について詳しく解説します。

 

塗装工事の品質は、塗料の選定と同じくらい「塗装方法」によっても左右されます。建物の素材・形状・仕上がりの質感・コスト・施工条件など、さまざまな要因によって最適な手法が異なるため、適切な塗装方法の選択はプロとしての判断力の見せ所です。


1. 刷毛(はけ)塗り:細部に最も強い伝統技法

◾ 特徴

  • 手作業で丁寧に仕上げるため、塗膜の厚みを調整しやすい

  • 木部・鉄部・細かな部位や角など、「繊細さ」が求められる箇所に最適

◾ 利点

  • 凹凸面や狭小部も塗り残しなく対応可能

  • 材質に沿って塗布できるため密着性が高い

◾ 注意点

  • 施工時間がかかる

  • ムラになりやすく、技術者の腕に依存する

  • 仕上がりに「刷毛目」が残ることがある

仕上げの精密さが求められる部分で活躍


2. ローラー塗り:建築塗装で最も汎用的な方法

◾ 特徴

  • 壁面や天井など広範囲に均一に塗装できる

  • 短時間で施工可能、塗料の飛散が少ない

◾ 利点

  • 中粘度〜高粘度の塗料に適応

  • 塗膜の厚さ調整が容易で、外壁などに向いている

◾ 注意点

  • 凹凸面では塗り残し・気泡が出やすい

  • 細部には不向きで、刷毛との併用が必要

  • 塗装面の材質や温度により転がり具合が変化

住宅外壁や天井などの中広面積での主力


3. 吹き付け塗装(スプレー):美観とスピードを両立

◾ 特徴

  • エアスプレーやエアレススプレーで塗料を霧状にして噴射

  • 高い平滑性・均一な仕上がりが可能

◾ 利点

  • 凹凸・複雑形状にも塗料がムラなく届く

  • 多色仕上げや模様(スタッコ・リシンなど)にも対応

◾ 注意点

  • 塗料の飛散が大きく、周囲の養生が必須

  • 風の強い屋外では施工困難

  • 使用機器のメンテナンスと操作熟練度が必要

美観重視の商業施設や意匠壁に最適


4. その他の特殊塗装方法

方法 概要 用途例
エアレススプレー 空気を使わず高圧で塗料を噴射 工場、大型物件
電着塗装 電流を使って塗料を付着させる 車体・金属部品
粉体塗装 粉末塗料を静電気で吸着、熱で焼付け 屋外鉄部、鋼材
ローラー吹き(コンプレッサー併用) 模様を転写する特殊技法 スタッコ、扇模様など

5. 塗装方法の選定基準:何を基に選ぶべきか?

判断基準 適用例
素材 木部→刷毛/鉄部→吹き付け/コンクリ→ローラー
施工面積 小面積→刷毛/中面積→ローラー/広面積→吹き付け
周囲環境 密集地→ローラー/空き地多い→吹き付け可
見た目重視 滑らかさ→吹き付け/意匠性→ローラー模様仕上げ
予算 ローラー<刷毛<吹き付け(機材費含む)

6. 現場での塗装品質を高める実践ポイント

  • 塗装前の下地調整(ケレン・プライマー)が最重要

  • 気温5℃以下、湿度85%以上では塗装を避ける

  • 塗装機器の点検・洗浄・整備を怠らない

  • 塗り重ね乾燥時間(インターバル)を守る


塗装業における「塗装方法」は、ただの作業工程ではなく仕上がりと信頼を左右する職人技です。対象や目的に応じて適切な方法を選び、道具と技術を活かすことで、高品質な塗装仕上げが実現できます。

 

 

 

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カド建のよもやま話~塗料ごとの注意事項~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~塗料ごとの注意事項~

ということで、主要な塗料タイプごとの注意点と現場で起こりやすいトラブルの防止法について、実践的に解説します。

 

塗装業において、塗料の選定と施工条件は仕上がりや耐久性を左右する非常に重要な要素です。塗料ごとに成分や乾燥条件が異なるため、「どれも同じように塗ればよい」では通用しません


1. アクリル塗料:低価格だが注意点多め

◾ 特徴

  • 発色が良く、安価

  • 紫外線や酸性雨に弱く、耐候性は低い

◾ 注意点

  • 外壁など耐久性を求める場所では短命

  • 下地が水を吸うと早期剥がれの原因に

  • 重ね塗りはしっかり乾燥させてから

短期用途・仮設建物に最適。長期用途には不向き


2. ウレタン塗料:バランス型で汎用性あり

◾ 特徴

  • 弾性・密着性が高く、汚れにくい

  • 外壁・鉄部・木部など幅広く使える

◾ 注意点

  • 硬化反応が湿度に左右されやすい

  • 高温多湿時の塗装は「肌荒れ」や「縮み」発生リスク

  • 可使時間(ポットライフ)を過ぎた塗料は使用不可

塗装条件(気温・湿度)をチェックし、速やかに施工


3. シリコン塗料:現在の主流。耐候性◎だが施工も慎重に

◾ 特徴

  • 紫外線や酸性雨に強く、外装に最適

  • 耐用年数10〜15年が目安

◾ 注意点

  • 表面のツヤが強く、下地のムラが目立ちやすい

  • 高温下での作業は乾燥ムラ・泡立ちに注意

  • 一部のシリコンは「重ね塗り不可」のタイプもある

下地処理と塗装環境の管理が肝心


4. フッ素塗料:高耐久だが施工精度が求められる

◾ 特徴

  • 15〜20年持つ高耐候性・耐薬品性

  • 商業施設・高層ビルなどで採用例多

◾ 注意点

  • 密着性が低く、プライマー選定が重要

  • 硬化が早く、ローラーや刷毛に「ダマ」になりやすい

  • 高価格のため失敗できない

必ずメーカーの施工仕様書を遵守。熟練技術者が担当すべき


5. 水性塗料:環境対応型だが気温・湿度管理が厳しい

◾ 特徴

  • 臭いが少なく、室内や学校・病院で重宝

  • 火気リスクが少なく、安全性が高い

◾ 注意点

  • 5℃以下では乾燥不良(チョーキング、剥がれ)

  • 湿度85%以上では塗膜に白濁が出るリスク

  • 金属面には適さず、さび止め下塗りが必須

作業前に「気温・湿度・素地」条件をチェック


6. その他の特殊塗料の注意点

種類 注意事項 用途例
遮熱塗料 ムラが出やすく、下地の平滑さが重要 屋根、外壁
防滑塗料 厚みの均一化が難しく、乾燥も時間を要する 階段、通路
防カビ塗料 湿気対策と通気性の両立が必要 浴室、外壁の北面

7. 下地処理・施工管理も重要な成功要素

  • 素地の汚れ・油分・旧塗膜の剥離が不十分だと、どの塗料でも密着不良の原因

  • プライマー選定は「素地×塗料」に適したものを厳選

  • 気象条件(日照・風・雨)にも細心の注意を

塗料ごとに成分・性質・施工条件が異なるため、「用途に合わせた塗料選定」と「現場環境に応じた施工管理」が品質を決定づけます。塗装業においては「塗る技術」だけでなく、「正しく選ぶ知識」こそが信頼の基盤となります。

 

 

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カド建のよもやま話~塗料調合~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~塗料調合~

ということで、塗料調合の目的、方法、注意点を実務者目線で深く解説します。

 

塗装工事の品質を左右する要素のひとつに「塗料の調合」があります。調合とは、現場で求められる色・質感・性能を実現するために、塗料を適切な割合で混ぜ合わせる工程のことです。


1. 塗料調合とは?

塗料調合は、主に以下のような目的で行われます:

  • 色の再現・調整:既存建物やお客様の希望色に合わせるため

  • 性能の発揮:下塗り・中塗り・上塗りの役割に合わせた粘度・希釈調整

  • 天候や素材への適応:気温・湿度・基材に応じた乾燥時間・塗布性の調整


2. 調合に使われる主な要素

■ 主材(ベースペイント)

  • 顔料・樹脂・添加剤を含む基本塗料

  • 色と機能の中心

■ 希釈剤(シンナー・水)

  • 塗料の粘度を調整

  • 油性・水性で種類が異なる

■ 硬化剤(2液型塗料に必要)

  • 主剤と反応して硬化を促す

  • 正確な比率での混合が不可欠

■ 着色剤(調色用)

  • 基本色に微調整を加えるため使用

  • 数滴単位で印象が変わるため高度な技術が必要


3. 調合の流れと実践ポイント

① 色番号やサンプルに基づく選定

  • 日本塗料工業会(JIS規格)の色見本帳を基に基本色を選ぶ

  • 色合わせは塗装面の光の反射や周囲環境も考慮

② 比率に従った計量と混合

  • 電子はかりやメスシリンダーで厳密に計量

  • 硬化剤・シンナーは指定の割合(例:主材:硬化剤:希釈剤=4:1:1)で調合

③ 濾過と熟成

  • 不純物を取り除くために濾し器で濾過

  • 調合後10〜30分放置し、分子のなじみを待つ熟成時間を取る

④ 試し塗りと微調整

  • 実際の下地に試し塗りして色ブレや塗布性を確認

  • 必要に応じて微量の調整剤で再調合


4. 調合ミスが招くリスク

  • 硬化不良による塗膜の剥がれ

  • 色ムラ・仕上がりの差異

  • 再塗装・クレーム対応によるコスト増

精度の低い調合は、工期遅延や信用低下につながるため致命的です。


5. 現場で求められるスキル

  • 経験による色感覚(視覚判断)

  • 塗料の化学的特性への理解

  • 季節や気候による粘度調整の応用力

  • お客様の要望を反映させる対応力


6. デジタル調色の活用

  • 自動調色機(カラーシミュレーター)の導入により、色ブレを軽減

  • 専用アプリやカメラで色を解析し、近似調合レシピを自動生成

  • データベース化による色番号管理・再注文対応も可能


塗料の調合は、単なる“色を作る”作業ではありません。
それは建物の美観・耐久性・顧客満足度を支える、職人の感性と技術の融合です。
現場での高品質な塗装を実現するためにも、調合技術の習得と継承がますます重要になります。

 

 

 

 

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カド建のよもやま話~ヒアリング~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~ヒアリング~

ということで、塗装業者にとってのヒアリングの重要性と、実践的な進め方について深く解説します。

 

外壁や屋根の塗装工事は、見た目の美しさを回復するだけでなく、住まいを守り資産価値を保つための重要な工事です。しかし、塗料の種類、色、施工方法などが多岐にわたるため、お客様の要望をしっかりと聞き取るヒアリングが工事成功のカギを握ります。


1. なぜヒアリングが重要なのか?

① 要望と提案のズレを防ぐ

  • お客様が求めるのは「ただの塗り替え」ではなく、「悩みの解消」や「理想の外観の実現」

  • ヒアリングが不十分だと、仕上がりに不満が出やすい

② 塗料選びの判断材料となる

  • 耐久性重視か、コスト重視か、色味・艶感の好みなど

  • お客様の生活スタイルやご予算に応じて最適な塗料提案が可能になる

③ トラブル・クレームの防止

  • 色味の相違、施工範囲の誤解、工程スケジュールなどの「言った・言わない」問題を防止

  • 事前合意がしっかりしていれば、信頼性もアップ


2. ヒアリングで確認すべき項目

確認項目 具体的な質問例
現在の悩み 「汚れが目立ってきましたか?」「チョーキングは気になりますか?」
希望の色・仕上がり 「明るい感じ?落ち着いた雰囲気?」「光沢は欲しいですか?」
塗料のグレード 「10年以上持たせたい?コストを抑えたい?」
工事時期 「いつ頃の施工を希望されますか?」
近隣対応への要望 「ご近所への配慮はどうしましょうか?」

3. ヒアリングの実践ポイント

① 現場調査と同時に行う

  • 実際の劣化状況を確認しながら話すと、説得力があり信頼感が増す

② 視覚資料を活用

  • 色見本、塗料の施工事例、パース図を見せながら要望を引き出す

  • 「言葉のイメージのズレ」を防ぐのに有効

③ お客様の生活背景も理解する

  • 共働き家庭、高齢者世帯、ペットの有無などにより、工事中の配慮点が変わる

④ 打ち合わせ内容を記録・共有

  • 「打ち合わせシート」にまとめて、お客様と内容を確認・合意するステップを忘れずに


4. ヒアリング不足が招くリスク

  • 「色が思っていたより濃かった」「こんなに光沢があるとは…」など完成後の不満

  • 塗料グレードが合っておらず、数年で劣化が進む

  • 近隣トラブル(足場音・塗料臭)への配慮不足によるクレーム発生


5. ヒアリングを活かした信頼提案術

  • お客様の言葉をプロの言葉に翻訳して提案

    • 例:「明るくしたい」→耐候性の高い明るめの淡色+艶控えめ塗料を選定

  • 「なぜその塗料を選ぶのか?」を明確な根拠をもって説明


塗装工事におけるヒアリングは、顧客満足とトラブル回避の基礎です。
丁寧な聞き取りこそが、プロとしての誠実さを伝える最大の武器となります。
「ただ塗る」だけでなく、「理想を形にする」ためのヒアリングを、ぜひ大切にしてください。

 

 

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カド建のよもやま話~カラー~

さて今回は

~カラー~

ということで、今回は、住宅や建物の印象を決定づける「色(カラー)」について、塗装業における人気の色とその理由、効果、選ばれる背景を深く掘り下げてご紹介します。

 

外壁や屋根の色は、単なる見た目だけではなく、気候への対応、汚れへの強さ、心理的な影響まで与える重要な要素。塗装業界では、時代やライフスタイルの変化に応じて、“選ばれる色”が進化しています。


住宅や建物の塗装において、「色」は単なる見た目だけでなく、建物の印象、快適性、資産価値を左右する非常に重要な要素です。塗装業において、カラー選定は技術力と同じくらい大切なプロセスとなっています。

近年は住宅のデザイン性が高まる中で、外壁や屋根に使用される色にも明確な傾向と理由があり、人気のあるカラーにはそれぞれ特徴と意味が存在します。塗装業における人気カラーとその特性を、心理的、機能的、そしてデザイン的な視点から深く解説します。


なぜ色選びが重要なのか

建物にとって色とは「第一印象を決定づける要素」であり、同時に居住者に与える心理的影響も大きいです。また、外壁や屋根の塗料は、紫外線・雨風・熱・排気ガスといった外的環境から建物を守る「皮膚」のような役割も担っており、色によって耐候性や遮熱性にも差が出ることがあります。

機能性、耐久性、デザイン性、地域性、周囲との調和といった多くの視点から色を選定する必要があるため、塗装業者にはカラーコーディネートの知識と経験が求められます。


人気カラーとその特徴

1. ベージュ・アイボリー系

柔らかく、あたたかみがあり、誰にでも好まれやすいベーシックカラー。近隣の住宅と調和しやすく、飽きがこないため長年支持されています。

特徴:

  • 太陽光を反射しやすく、遮熱性が高い

  • 経年による色あせや汚れが目立ちにくい

  • 安定感・安心感のある印象を与える

多くの住宅街で違和感なくなじむため、特にファミリー層の戸建て住宅においては定番の選択肢となっています。


2. グレー・ライトグレー系

モダンで落ち着いた印象を持つ色合い。近年、都市部のデザイナーズ住宅や新築マンションでも多く採用されており、トレンドカラーとして注目を集めています。

特徴:

  • 汚れや雨だれが目立ちにくい

  • 他の色との組み合わせがしやすく、ツートーンにも適している

  • クールでスタイリッシュな外観を演出できる

グレーは、シンプルながら個性を出しやすく、外壁以外にも門扉やフェンスとの相性も良好です。


3. ブラウン・モカ系

自然素材や木造建築との相性が良く、和モダンやナチュラルスタイルの住宅で人気の高い色です。

特徴:

  • 温かみと落ち着きのある印象

  • 土や木と同系色で、自然環境との調和が取れる

  • 経年劣化による色の変化が緩やかで美観を維持しやすい

屋根がダークブラウン、外壁がモカやベージュという組み合わせは非常に人気があります。


4. ネイビー・ダークブルー系

個性を演出しつつも落ち着いた雰囲気を保てる色として、特に若年層の住宅購入者の間で人気が高まっています。

特徴:

  • 重厚感と知的さを感じさせるカラー

  • 白やグレーとのコントラストが美しく映える

  • 汚れに強く、長期間美観を維持できる

デザイン性を重視する施主には、ネイビーとウッド調のアクセントとの組み合わせが好まれています。


5. ブラック・チャコールグレー系

力強く、モダンで高級感を感じさせる印象がある色。近年では外観に重厚感を求める人からの支持が高まっています。

特徴:

  • 存在感があり、他の色との組み合わせでアクセントになる

  • 熱を吸収しやすいため遮熱塗料との併用が推奨される

  • 汚れや雨筋が目立ちやすいため、塗膜性能に注意が必要

スタイリッシュさを演出できる反面、日差しが強い地域では温度上昇に注意が必要です。


色選びの際の注意点

人気カラーでも、環境や住宅のデザインによっては合わないこともあります。色選びで後悔しないためには、以下のような点に注意しましょう。

  1. サンプルは屋外光の下で確認する  日中と夜間、室内と屋外では色の見え方が大きく異なります。

  2. 近隣住宅との調和を意識する  自宅だけが極端に目立ってしまうと、周囲との違和感が生まれる可能性があります。

  3. 塗料の耐候性・遮熱性も考慮する  色だけでなく、機能性や耐久性も長期的な視点で選ぶ必要があります。

  4. 色の組み合わせに配慮する  屋根・外壁・サッシ・玄関ドアとのトータルコーディネートを意識しましょう。


おわりに

住宅の塗装は、およそ10年から15年に一度の大切な機会です。だからこそ、色選びは単に「好きな色」ではなく、**その家に住む人の暮らしや街並みとの調和、長期間にわたるメンテナンス性を見据えた“未来を描く選択”**であるべきです。

塗装業者としては、こうした色の持つ意味や影響を理解し、施主にとって最適な一色を提案できるような知識と経験が求められます。

美しさと機能性を兼ね備えた塗装こそが、本当の意味での“住宅価値の向上”につながるのです。

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カド建のよもやま話~色彩ガイドライン~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~色彩ガイドライン~

ということで、

今回は、塗装業において重要な役割を果たす「色彩ガイドライン」について深く掘り下げてご紹介します。

建物の外壁や屋根に使われる色は、その建物だけの問題ではありません。町の景観、文化、そして暮らす人々の感覚にまで影響を与えるものなのです。

そうした公共性と調和性を重視するために、多くの自治体や地域団体では「色彩ガイドライン」が設けられています。これは、美しいまち並みを守り、持続可能な景観をつくるためのルールと知恵なのです。


色彩ガイドラインとは?

色彩ガイドラインとは、建物の外装(外壁・屋根など)に使用する色やデザインに関して、地域ごとの景観調和や美観保護を目的として定められた指針・基準です。

制定主体:

  • 都道府県や市町村(例:京都市、鎌倉市、金沢市など)

  • 再開発地域や住宅団地の管理組合

  • 景観重点地区や歴史的建造物周辺の特別区域

法的拘束力がある「条例」に基づくものもあれば、推奨ベースの「指針」「設計ガイドライン」形式のものもあります。


ガイドラインが重視される背景

なぜ色にルールが必要なのか?

  1. 景観の統一性を保つ

    • 無秩序な色使いが広がると、落ち着きのない街並みや違和感のある建物が増加

    • 統一感のある色彩設計は、住む人にも訪れる人にも安心感を与える

  2. 歴史的・文化的景観の保全

    • 神社仏閣、古民家、城郭などの周辺では、伝統的な色合いや素材との調和が重視

    • 明るすぎる色、金属調・蛍光色などは景観破壊と見なされることも

  3. 観光資源や不動産価値の保護

    • 観光地では「写真映え」「落ち着いた雰囲気」が大きな資産

    • 景観が美しい地域は、不動産価値の維持・上昇にもつながる


ガイドラインで定められる内容の一例

項目 内容
色相 周囲と調和する自然色(ベージュ、ブラウン、グレーなど)推奨
彩度 派手な原色・高彩度色は禁止または制限
明度 白すぎる・黒すぎる色は避けるよう指導される場合あり
光沢 ツヤありは禁止、マット仕上げを推奨
屋根材・外壁材の素材感 地元の伝統素材(瓦、漆喰、木材風)との調和重視
看板・装飾 店舗などでは外装にあわせた控えめな配色が求められる

実例:地域ごとのガイドライン

  • 京都市:「屋根は伝統色に限る」「外壁は落ち着いた中間色で」

  • 鎌倉市:神社仏閣周辺での色調・明度制限あり

  • 金沢市:「ひがし茶屋街」などの歴史的景観保全区域では色彩審査が必要

  • 東京・武蔵野市:再開発地区での景観計画協議が義務化

地域の“らしさ”を大切にするため、自由な色選びではなく、文化的対話が求められます。


塗装業者としての対応と責任

施工前に確認すべきこと:

  1. その地域に色彩ガイドラインがあるか

  2. 申請・届出が必要か(景観条例に基づく協議)

  3. 既存の建物とのバランスを考慮しているか

  4. 施主にガイドラインの存在を説明しているか

塗装業者は、ただ“色を塗る”のではなく、**地域と調和した「街の設計者の一部」**としての意識が求められます。


ガイドラインと住民・施主のすれ違い

よくあるギャップ:

  • 「もっと目立つ色にしたい」「個性的なデザインにしたい」という希望

  • しかし、地域のルールで彩度や色相が制限される

  • 一部地域では「外壁を塗るたびに申請が必要」と知らずトラブルに

このような場面では、事前にガイドラインを説明し、納得の上で色選びをサポートすることが大切です。


今後の課題と展望

ガイドラインの標準化とわかりやすさ

  • 地域ごとに基準が異なるため、専門家以外には理解しにくい

  • カラーチャートやデジタルツールによる「色選びの見える化」が必要

デザインと景観の共存

  • 一律に「目立たない色」を推奨するだけでは、個性や創造性を奪うリスク

  • 地域の景観と現代のデザイン感覚を対話的に調整できる枠組みが求められている


おわりに──「塗ること」は、街と文化をつなぐこと

色彩ガイドラインは、「美観の押し付け」ではありません。それは、地域の記憶と未来を守るための“色の言葉”です。

 あなたが選ぶ色が、

その街の空気や景観を、10年後も支えているかもしれない。

塗装業におけるカラー選定は、技術とセンス、そして地域との調和が試される仕事です。美しく、そして意味のある一色を、プロとしてご提案していきましょう。

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カド建のよもやま話~人気塗料~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~人気塗料~

ということで、今回は、現在人気のある塗料とその特徴、メリット・デメリット、選び方のポイント について詳しく解説します♪

 

 

建物の外壁や屋根の塗装は、美観の維持だけでなく、耐候性や防水性を高め、建物の寿命を延ばす重要な役割 を果たします。塗料の種類によって耐久性や機能が大きく異なるため、目的に応じた適切な塗料選びが重要 です。


1. 現在人気の塗料とその特徴

近年の塗料は、耐久性・省エネ効果・環境配慮 などの観点から進化しています。特に人気の塗料として、以下の種類が挙げられます。


(1) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

特徴:現在、最も広く使用されている塗料で、耐久性・コスト・性能のバランスが良い ことが人気の理由です。

耐候性が高く、紫外線・雨風による劣化を抑える
価格が比較的安く、コストパフォーマンスに優れている
防汚性・防水性も適度にあり、一般住宅に最適

おすすめの塗料

  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「ファインSi」(日本ペイント)
  • 「クリーンマイルドシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 無機塗料やフッ素塗料に比べると耐久性が劣る
  • 汚れの付着は防げるが、完全なセルフクリーニング機能はない

適した用途

  • 一般住宅の外壁や屋根、コストを抑えつつ耐久性も確保したい場合

(2) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

特徴:高耐久で、汚れに強く、メンテナンスの手間を大幅に減らせる塗料です。

耐候性が非常に高く、15年以上持つため塗り替え回数を減らせる
汚れに強く、美観を長期間維持できる
防カビ・防藻性があり、湿気の多い地域にも適している

おすすめの塗料

  • 「ファイン4Fセラミック」(日本ペイント)
  • 「ルミステージ」(AGCコーテック)
  • 「セラMフッソ」(エスケー化研)

デメリット

  • 価格が高めで、初期費用がかかる
  • 塗膜が硬いため、柔軟性が求められる場所には不向き

適した用途

  • 長期間メンテナンスを減らしたい高層ビルや商業施設、戸建住宅の屋根

(3) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

特徴:無機成分(鉱物やガラス成分)を含み、最も耐久性が高い塗料 です。

紫外線や雨風による劣化がほとんどなく、20年以上持つ
セルフクリーニング機能(親水性)があり、汚れが付きにくい
耐火性・防藻・防カビ性能が非常に高い

おすすめの塗料

  • 「ダイヤスーパーセラン」(ダイフレックス)
  • 「アレスダイナミックルーフ」(関西ペイント)
  • 「ハイブリッド無機」(日本ペイント)

デメリット

  • 価格が非常に高く、施工費用も高額になる
  • 硬い塗膜のため、柔軟性が求められる建物には不向き

適した用途

  • メンテナンスコストを抑えたい住宅・商業施設・ビルなど

(4) 遮熱・断熱塗料(耐用年数:10~20年)

特徴:太陽光の熱を反射・吸収し、夏場の室温上昇を抑える環境配慮型の塗料。

屋根や外壁の表面温度を10~15℃低減
エアコンの使用量を減らし、省エネ効果が高い
ヒートアイランド対策にも貢献

おすすめの塗料

  • 「ガイナ」(日進産業)
  • 「アレスクール」(関西ペイント)
  • 「サーモアイ」(日本ペイント)

デメリット

  • 通常の塗料よりも価格が高め
  • 効果を最大限発揮するには、適切な施工技術が必要

適した用途

  • 夏の暑さを軽減したい住宅や工場・倉庫などの屋根や外壁

(5) 水性塗料(環境配慮型・耐用年数:8~15年)

特徴:環境にやさしく、臭いが少ない塗料として注目されている。

VOC(揮発性有機化合物)が少なく、安全性が高い
施工時の臭いが少ないため、住宅や学校などの使用に適している
最近は耐久性も向上し、シリコン・フッ素並みの性能を持つものも登場

おすすめの塗料

  • 「パーフェクトトップ」(日本ペイント)
  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「水性セラミシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 油性塗料よりも耐久性がやや劣る
  • 施工技術によって仕上がりに差が出る

適した用途

  • 環境負荷を減らしたい住宅・学校・病院・公共施設など

3. 最適な塗料の選び方

コストと耐久性のバランスを考える(シリコンが標準、長持ちさせたいならフッ素・無機)
建物の環境や気候条件に適した塗料を選ぶ(高温地域なら遮熱、湿気が多いなら防カビ)
メンテナンスの頻度を考慮する(無機やフッ素なら塗り替えの回数を減らせる)
施工業者の実績や信頼性を確認する(適切な施工が塗料の性能を最大限引き出す)


4. まとめ:人気の塗料を理解し、最適な選択を!

シリコン塗料はコスパが良く、現在の主流
フッ素・無機塗料は高耐久で、長期間のメンテナンスコストを削減
遮熱・断熱塗料は省エネ効果が高く、環境にも優しい選択肢
塗料選びは、用途・耐久性・コストを総合的に考慮することが重要

建物の特性やライフプランに合わせた最適な塗料を選び、美観と耐久性を両立させましょう!

 

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カド建のよもやま話~塗り替え時期~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~塗り替え時期~

ということで、今回は、塗料ごとの耐久性と塗り替え時期、劣化のサイン、適切なメンテナンスのタイミング について深掘りして解説します。

 

住宅やビルの外壁・屋根は、紫外線や風雨、気温変化による影響を受け続けています。そのため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが、建物の美観を保ち、長寿命化につながる重要なポイント です。

しかし、使用する塗料の種類によって、塗り替えが必要な時期は異なります。


1. 塗り替えの必要性と劣化のサイン

外壁や屋根の塗装は、単なる見た目の問題だけでなく、防水性や断熱性を維持し、建物を守る役割 を果たしています。放置すると、ひび割れや雨漏りにつながり、修繕費用が高額になる可能性があります。

塗り替えが必要な劣化のサイン

チョーキング現象(白い粉が手につく) – 紫外線による塗膜の劣化のサイン
色あせや変色 – 美観の低下だけでなく、防水性能の低下が懸念される
ひび割れ(クラック) – 雨水が侵入し、構造の劣化を引き起こす原因に
塗膜の剥がれや浮き – 建物の内部に水が入り込み、腐食やカビの原因となる
カビ・コケの発生 – 防水機能の低下により湿気が蓄積しやすくなった状態

これらの兆候が見られた場合は、塗り替えを検討する時期です。ただし、使用する塗料の種類によって、劣化のスピードや適切な塗り替えタイミングが異なります。


2. 塗料別の塗り替え時期と特徴

(1) アクリル塗料(耐用年数:5~7年)

アクリル塗料は、かつて主流だった塗料ですが、耐久性が低いため、近年ではあまり使用されなくなりました。 価格が安いことがメリットですが、紫外線や雨風による劣化が早く、頻繁な塗り替えが必要 です。

塗り替え時期の目安
5~7年で劣化が進むため、早めの塗り替えが推奨される
色あせやチョーキング現象が発生したら、塗り替えを検討
短期間でのメンテナンスが必要なため、長期的なコストは割高になることも


(2) ウレタン塗料(耐用年数:8~10年)

ウレタン塗料は、柔軟性があり、密着性が高い塗料 です。耐久性は中程度で、外壁だけでなく、木部や鉄部にも使用されることが多いです。しかし、最近ではシリコン塗料の性能向上により、選ばれることが少なくなっています。

塗り替え時期の目安
8~10年で劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要
チョーキング現象が発生し始めたら塗り替えを検討
シリコン塗料と比べると耐久性が低く、コストパフォーマンスはやや劣る


(3) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

シリコン塗料は、現在最も一般的に使用されている塗料 で、耐候性・防汚性・耐久性に優れています。コストと性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料 として広く選ばれています。

塗り替え時期の目安
10~15年で塗膜が劣化し始めるため、定期点検を行う
色あせやコケの発生が見られたら塗り替えを検討
価格も手頃で、長期的なメンテナンスコストを抑えられる


(4) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

フッ素塗料は、非常に高い耐久性を持ち、汚れに強く、美観を長く保てる塗料 です。高層ビルや橋梁などでも使用されるほどの強度があり、メンテナンスの回数を減らしたい人に最適 です。

塗り替え時期の目安
15~20年と長期間持続するが、費用が高め
住宅の外壁や屋根に使用することで、長期的な維持費を削減可能
耐候性に優れ、雨風や紫外線に強いが、初期コストが高い


(5) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

無機塗料は、鉱物やセラミックを主成分とし、耐候性・耐汚染性に優れた高耐久塗料 です。最も耐久性が高く、長期的な塗装メンテナンスの手間を大幅に削減 できます。

塗り替え時期の目安
20~25年の長寿命で、塗り替え回数を減らせる
防汚性が高く、汚れが付きにくいため、見た目が長期間美しく保てる
価格は高いが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い


3. 塗り替え時期を延ばすためのメンテナンス方法

塗装の寿命を延ばすためには、定期的な点検と簡単なメンテナンスが重要 です。

定期的に外壁をチェックし、チョーキング現象やひび割れを早期発見
水洗い(高圧洗浄)で汚れやカビを取り除き、塗膜の劣化を防ぐ
日当たりや風通しを考慮し、湿気が溜まりにくい環境を整える

こうしたメンテナンスを行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、塗り替えのサイクルを適切に管理 することができます。


4. まとめ:最適な塗料選びで、長持ちする外壁・屋根塗装を

アクリル・ウレタンは低コストだが、耐久性が低いため頻繁な塗り替えが必要
シリコン塗料が最も一般的で、コストと耐久性のバランスが良い
フッ素・無機塗料は耐久性が高く、長期間メンテナンスを減らせるが、初期費用が高い
適切なメンテナンスで、塗料の寿命を延ばし、トータルコストを抑えることが可能

塗装の種類と耐久性を理解し、最適な塗料を選ぶことで、美しい外観と建物の寿命を守りましょう!

 

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カド建のよもやま話~塗料の違いとその特徴~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~塗料の違いとその特徴~

ということで、今回は、

主要な塗料の違いと特徴を詳しく解説し、どの塗料が最適かを考えていきます♪

建物の美観を保ち、劣化を防ぐために欠かせない「塗装」。しかし、塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や耐久性、コストが異なります。


1. アクリル塗料|低コストだが耐久性が短い

アクリル塗料は、かつて一般住宅でもよく使われていた塗料で、価格の安さが魅力です。しかし、紫外線や雨風に弱く、劣化が早いため、現在ではあまり使われなくなっています。ただし、短期間の使用を目的とした塗装や、屋内の壁などには適しています。

特徴

  • 価格が最も安い
  • 発色が良く、美しい仕上がり
  • 耐久年数は5〜7年と短め
  • 紫外線や雨に弱く、劣化が早い

おすすめの使用場所

  • 室内の壁や天井
  • 一時的な塗り替えが必要な場所

2. ウレタン塗料|柔軟性があり、小規模な塗装に適している

ウレタン塗料は、適度な耐久性と柔軟性を持ち、施工しやすいのが特徴です。シリコン塗料よりは耐久性が劣りますが、木部や鉄部の塗装に適しており、住宅の細かい部分にもよく使われます。

特徴

  • 柔軟性があり、ひび割れしにくい
  • 密着性が高く、木部や鉄部にも適用可能
  • 耐久年数は7〜10年程度
  • 紫外線にはやや弱い

おすすめの使用場所

  • 室内や屋根の木部・鉄部
  • 手すりや雨どいなどの付帯部分

3. シリコン塗料|コストと性能のバランスが良い

シリコン塗料は、現在最も普及している塗料の一つで、耐久性・防汚性・コストのバランスが良いのが特徴です。外壁や屋根にも広く使用されており、多くの住宅や商業施設で採用されています。

特徴

  • 耐久性が高く、10〜15年持続
  • 防汚性があり、雨で汚れが流れるセルフクリーニング効果
  • 価格が比較的手頃で、コストパフォーマンスが良い
  • フッ素塗料ほどの耐久性はない

おすすめの使用場所

  • 戸建住宅の外壁・屋根
  • 中規模の商業施設やマンション

4. ラジカル塗料|塗膜の劣化を防ぎ、長持ちする新技術

ラジカル塗料は、近年登場した比較的新しい塗料で、紫外線や雨による劣化の原因「ラジカル」を抑制する技術が採用されています。シリコン塗料と同等以上の耐久性を持ちつつ、フッ素塗料より安価な点が魅力です。

特徴

  • 紫外線や雨による劣化を抑える「ラジカル制御技術」搭載
  • 耐久年数は13〜15年程度と長め
  • シリコン塗料より耐候性が高く、フッ素塗料より安い
  • 製品によって性能にバラつきがあるため、選定が重要

おすすめの使用場所

  • 長期的にメンテナンスコストを抑えたい住宅の外壁
  • フッ素塗料ほどのコストをかけたくない場合

5. フッ素塗料|高耐久でメンテナンスコストを抑えられる

フッ素塗料は、非常に耐久性が高く、長期間塗り替えが不要な高性能塗料です。高層ビルや橋梁などにも使用されており、住宅にも取り入れることでメンテナンス回数を減らすことができます。

特徴

  • 耐久年数が15〜20年と非常に長い
  • 紫外線や雨風に強く、色あせしにくい
  • 汚れが付きにくく、美観を長期間維持
  • 価格が高く、施工費用もかかる

おすすめの使用場所

  • 高層ビルや商業施設
  • 住宅の外壁・屋根でメンテナンス頻度を減らしたい場合

6. 無機塗料|最高クラスの耐久性を誇る高性能塗料

無機塗料は、ガラスやセラミックなどの無機成分を含む塗料で、耐久性・防汚性が最高レベルです。ほぼ劣化しないため、最も長持ちする塗料として知られています。

特徴

  • 耐久年数は20〜30年と最長クラス
  • 紫外線や雨風に非常に強く、劣化しにくい
  • 汚れが付着しにくく、美観を長期間保持
  • 価格が非常に高く、初期費用がかかる

おすすめの使用場所

  • 住宅やビルの外壁・屋根
  • 長期間メンテナンス不要な高級住宅

塗料選びのポイント

塗料を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 予算:初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスコストも考慮する。
  2. 耐久性:塗り替え頻度を減らしたい場合は、耐久性の高い塗料を選ぶ。
  3. 建物の用途:住宅か商業施設か、環境条件によって適した塗料が異なる。
  4. 美観:色あせや汚れに強い塗料を選ぶことで、長期間きれいな状態を維持できる。

それぞれの塗料にはメリット・デメリットがあるため、用途や予算に合わせて最適なものを選びましょう。

 

 

 

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カド建のよもやま話~鉄則~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~鉄則~

ということで、今回は、

塗装業界で成功するために欠かせない「鉄則」を深掘りし、職人としての心得、施工のポイント、経営の視点までを詳しく解説します♪

 

塗装業は、建築・自動車・工業製品など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。単なる「色を塗る仕事」ではなく、塗膜による防水・防錆・耐久性向上といった機能を担い、建物や製品を長持ちさせる専門技術が求められます。

しかし、塗装業界には競争が激しいという現実もあります。高品質な施工、適切な価格設定、顧客満足度の向上ができなければ、長期的に成功するのは難しいでしょう。


1. 塗装業の基本鉄則:「下地が命」

1-1. 下地処理の徹底が塗装の寿命を決める

塗装の品質は、**「下地処理で8割決まる」**と言われるほど、下地の状態が重要です。どれだけ高品質な塗料を使っても、下地が適切に処理されていなければ、すぐに剥がれたり、ひび割れたりします。

高圧洗浄・ケレン作業(研磨)を丁寧に行う
古い塗膜や汚れ、サビを徹底的に除去する
下地に合わせた適切なプライマー(下塗り材)を使用する

特に、鉄部の塗装ではサビ取りを怠ると、すぐに再発してしまうため、**電動工具を使ったサビ落とし(ディスクサンダー・ワイヤーブラシなど)**が必須です。

1-2. 「三度塗り」が基本(下塗り・中塗り・上塗り)

一般的な建築塗装では、三度塗りが基本です。

1️⃣ 下塗り(プライマー・シーラー・フィラー):密着性を高める
2️⃣ 中塗り(仕上げ塗装の1回目):塗膜の厚みを確保
3️⃣ 上塗り(仕上げ塗装の2回目):色ムラをなくし、耐久性を向上

「一度塗ればいい」という考えは絶対にNG。手を抜けば、すぐに塗装が剥がれ、クレームにつながります。


2. 品質管理の鉄則:「環境と塗料の適正管理」

2-1. 塗装環境を整える

塗装は気温・湿度・風の影響を大きく受けるため、環境に応じた対策が必要です。

気温5℃以下・湿度85%以上では塗装しない(乾燥不良の原因)
強風時は飛散防止ネットを使用(近隣への迷惑防止)
直射日光を避け、早朝・夕方の涼しい時間帯に施工(塗料の乾燥を均一にする)

2-2. 塗料の管理を徹底

塗料の品質を保つために、適切な管理を徹底することが大切です。

塗料は適正な希釈率で使用する(シンナー・水の分量を守る)
開封した塗料は密閉保存し、使い切る
メーカーの推奨施工条件を厳守する

希釈率を間違えると、塗膜が薄くなり、剥がれやすくなるので注意が必要です。


3. 施工技術の鉄則:「ムラなく、美しく」

3-1. 均一な塗膜を作るための技術

塗装の仕上がりを左右するのが、「均一な塗膜を作る技術」です。

ローラー・刷毛の使い分け:広い面はローラー、細かい部分は刷毛
一定のスピードで塗る:ゆっくりすぎるとムラになりやすい
重ね塗りの方向を変える:一回目と二回目で塗る向きを変えるとムラが減る

3-2. 「塗りすぎ」も「塗り足りない」もNG

  • 塗りすぎると「タレ」が発生(見た目が悪くなる)
  • 塗り足りないと「隠ぺい力不足」(色ムラや耐久性低下の原因)

職人の経験と技術が問われるポイントです。


4. 信頼を得る鉄則:「丁寧な接客とアフターケア」

4-1. 現場でのマナー

塗装業は「腕が良ければOK」ではなく、お客様や近隣住民への配慮も重要です。

挨拶・礼儀を大切にする(「お世話になります」「本日もよろしくお願いします」)
現場を整理整頓し、養生を丁寧に行う(塗料の飛散防止)
作業前後の説明をしっかり行う(「今日はここまで仕上げます」など)

信頼関係を築くことで、リピートや紹介につながるため、接客の意識を持つことが成功の鍵となります。

4-2. アフターサービスの重要性

施工後の点検・フォローを行う
万が一のクレーム対応は迅速に行う
定期的なメンテナンス提案をする(塗り替えの目安を伝える)

「塗ったら終わり」ではなく、長期的な関係を築くことが、優良業者の鉄則です。


5. 経営の鉄則:「適正価格と利益確保」

5-1. 適正価格を設定する

相場より安すぎる見積もりは危険(手抜き工事の原因になる)
必要な工程を省かず、品質に見合った価格を提示
お客様に「なぜこの価格なのか」を納得してもらう説明をする

安さだけを追求すると、手間を省いたり、粗悪な塗料を使うことになり、結局クレームにつながるので注意が必要です。

5-2. 職人の育成とチームワーク

職人を大切にし、働きやすい環境を作る
技術を次世代に伝える(若手の育成)
チームワークを重視し、施工品質を統一する

良い職人がいなければ、良い塗装はできません。職人同士の信頼関係も大切にしましょう。


6. まとめ

塗装業界で成功するためには、技術・品質・信頼・経営のすべてをバランスよく守ることが鉄則です。

「下地処理」を徹底し、塗膜の耐久性を高める
塗料の管理と環境を考慮し、高品質な施工を行う
お客様と信頼関係を築き、丁寧な接客とアフターケアを重視する
適正価格を維持し、長期的に利益を確保する

これらの鉄則を守ることで、高品質な施工を提供し、長く愛される塗装業者を目指しましょう。

 

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