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カド建のよもやま話~塗料調合~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~塗料調合~

ということで、塗料調合の目的、方法、注意点を実務者目線で深く解説します。

 

塗装工事の品質を左右する要素のひとつに「塗料の調合」があります。調合とは、現場で求められる色・質感・性能を実現するために、塗料を適切な割合で混ぜ合わせる工程のことです。


1. 塗料調合とは?

塗料調合は、主に以下のような目的で行われます:

  • 色の再現・調整:既存建物やお客様の希望色に合わせるため

  • 性能の発揮:下塗り・中塗り・上塗りの役割に合わせた粘度・希釈調整

  • 天候や素材への適応:気温・湿度・基材に応じた乾燥時間・塗布性の調整


2. 調合に使われる主な要素

■ 主材(ベースペイント)

  • 顔料・樹脂・添加剤を含む基本塗料

  • 色と機能の中心

■ 希釈剤(シンナー・水)

  • 塗料の粘度を調整

  • 油性・水性で種類が異なる

■ 硬化剤(2液型塗料に必要)

  • 主剤と反応して硬化を促す

  • 正確な比率での混合が不可欠

■ 着色剤(調色用)

  • 基本色に微調整を加えるため使用

  • 数滴単位で印象が変わるため高度な技術が必要


3. 調合の流れと実践ポイント

① 色番号やサンプルに基づく選定

  • 日本塗料工業会(JIS規格)の色見本帳を基に基本色を選ぶ

  • 色合わせは塗装面の光の反射や周囲環境も考慮

② 比率に従った計量と混合

  • 電子はかりやメスシリンダーで厳密に計量

  • 硬化剤・シンナーは指定の割合(例:主材:硬化剤:希釈剤=4:1:1)で調合

③ 濾過と熟成

  • 不純物を取り除くために濾し器で濾過

  • 調合後10〜30分放置し、分子のなじみを待つ熟成時間を取る

④ 試し塗りと微調整

  • 実際の下地に試し塗りして色ブレや塗布性を確認

  • 必要に応じて微量の調整剤で再調合


4. 調合ミスが招くリスク

  • 硬化不良による塗膜の剥がれ

  • 色ムラ・仕上がりの差異

  • 再塗装・クレーム対応によるコスト増

精度の低い調合は、工期遅延や信用低下につながるため致命的です。


5. 現場で求められるスキル

  • 経験による色感覚(視覚判断)

  • 塗料の化学的特性への理解

  • 季節や気候による粘度調整の応用力

  • お客様の要望を反映させる対応力


6. デジタル調色の活用

  • 自動調色機(カラーシミュレーター)の導入により、色ブレを軽減

  • 専用アプリやカメラで色を解析し、近似調合レシピを自動生成

  • データベース化による色番号管理・再注文対応も可能


塗料の調合は、単なる“色を作る”作業ではありません。
それは建物の美観・耐久性・顧客満足度を支える、職人の感性と技術の融合です。
現場での高品質な塗装を実現するためにも、調合技術の習得と継承がますます重要になります。

 

 

 

 

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カド建のよもやま話~ヒアリング~

皆さんこんにちは! カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は

~ヒアリング~

ということで、塗装業者にとってのヒアリングの重要性と、実践的な進め方について深く解説します。

 

外壁や屋根の塗装工事は、見た目の美しさを回復するだけでなく、住まいを守り資産価値を保つための重要な工事です。しかし、塗料の種類、色、施工方法などが多岐にわたるため、お客様の要望をしっかりと聞き取るヒアリングが工事成功のカギを握ります。


1. なぜヒアリングが重要なのか?

① 要望と提案のズレを防ぐ

  • お客様が求めるのは「ただの塗り替え」ではなく、「悩みの解消」や「理想の外観の実現」

  • ヒアリングが不十分だと、仕上がりに不満が出やすい

② 塗料選びの判断材料となる

  • 耐久性重視か、コスト重視か、色味・艶感の好みなど

  • お客様の生活スタイルやご予算に応じて最適な塗料提案が可能になる

③ トラブル・クレームの防止

  • 色味の相違、施工範囲の誤解、工程スケジュールなどの「言った・言わない」問題を防止

  • 事前合意がしっかりしていれば、信頼性もアップ


2. ヒアリングで確認すべき項目

確認項目 具体的な質問例
現在の悩み 「汚れが目立ってきましたか?」「チョーキングは気になりますか?」
希望の色・仕上がり 「明るい感じ?落ち着いた雰囲気?」「光沢は欲しいですか?」
塗料のグレード 「10年以上持たせたい?コストを抑えたい?」
工事時期 「いつ頃の施工を希望されますか?」
近隣対応への要望 「ご近所への配慮はどうしましょうか?」

3. ヒアリングの実践ポイント

① 現場調査と同時に行う

  • 実際の劣化状況を確認しながら話すと、説得力があり信頼感が増す

② 視覚資料を活用

  • 色見本、塗料の施工事例、パース図を見せながら要望を引き出す

  • 「言葉のイメージのズレ」を防ぐのに有効

③ お客様の生活背景も理解する

  • 共働き家庭、高齢者世帯、ペットの有無などにより、工事中の配慮点が変わる

④ 打ち合わせ内容を記録・共有

  • 「打ち合わせシート」にまとめて、お客様と内容を確認・合意するステップを忘れずに


4. ヒアリング不足が招くリスク

  • 「色が思っていたより濃かった」「こんなに光沢があるとは…」など完成後の不満

  • 塗料グレードが合っておらず、数年で劣化が進む

  • 近隣トラブル(足場音・塗料臭)への配慮不足によるクレーム発生


5. ヒアリングを活かした信頼提案術

  • お客様の言葉をプロの言葉に翻訳して提案

    • 例:「明るくしたい」→耐候性の高い明るめの淡色+艶控えめ塗料を選定

  • 「なぜその塗料を選ぶのか?」を明確な根拠をもって説明


塗装工事におけるヒアリングは、顧客満足とトラブル回避の基礎です。
丁寧な聞き取りこそが、プロとしての誠実さを伝える最大の武器となります。
「ただ塗る」だけでなく、「理想を形にする」ためのヒアリングを、ぜひ大切にしてください。

 

 

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カド建のよもやま話~カラー~

さて今回は

~カラー~

ということで、今回は、住宅や建物の印象を決定づける「色(カラー)」について、塗装業における人気の色とその理由、効果、選ばれる背景を深く掘り下げてご紹介します。

 

外壁や屋根の色は、単なる見た目だけではなく、気候への対応、汚れへの強さ、心理的な影響まで与える重要な要素。塗装業界では、時代やライフスタイルの変化に応じて、“選ばれる色”が進化しています。


住宅や建物の塗装において、「色」は単なる見た目だけでなく、建物の印象、快適性、資産価値を左右する非常に重要な要素です。塗装業において、カラー選定は技術力と同じくらい大切なプロセスとなっています。

近年は住宅のデザイン性が高まる中で、外壁や屋根に使用される色にも明確な傾向と理由があり、人気のあるカラーにはそれぞれ特徴と意味が存在します。塗装業における人気カラーとその特性を、心理的、機能的、そしてデザイン的な視点から深く解説します。


なぜ色選びが重要なのか

建物にとって色とは「第一印象を決定づける要素」であり、同時に居住者に与える心理的影響も大きいです。また、外壁や屋根の塗料は、紫外線・雨風・熱・排気ガスといった外的環境から建物を守る「皮膚」のような役割も担っており、色によって耐候性や遮熱性にも差が出ることがあります。

機能性、耐久性、デザイン性、地域性、周囲との調和といった多くの視点から色を選定する必要があるため、塗装業者にはカラーコーディネートの知識と経験が求められます。


人気カラーとその特徴

1. ベージュ・アイボリー系

柔らかく、あたたかみがあり、誰にでも好まれやすいベーシックカラー。近隣の住宅と調和しやすく、飽きがこないため長年支持されています。

特徴:

  • 太陽光を反射しやすく、遮熱性が高い

  • 経年による色あせや汚れが目立ちにくい

  • 安定感・安心感のある印象を与える

多くの住宅街で違和感なくなじむため、特にファミリー層の戸建て住宅においては定番の選択肢となっています。


2. グレー・ライトグレー系

モダンで落ち着いた印象を持つ色合い。近年、都市部のデザイナーズ住宅や新築マンションでも多く採用されており、トレンドカラーとして注目を集めています。

特徴:

  • 汚れや雨だれが目立ちにくい

  • 他の色との組み合わせがしやすく、ツートーンにも適している

  • クールでスタイリッシュな外観を演出できる

グレーは、シンプルながら個性を出しやすく、外壁以外にも門扉やフェンスとの相性も良好です。


3. ブラウン・モカ系

自然素材や木造建築との相性が良く、和モダンやナチュラルスタイルの住宅で人気の高い色です。

特徴:

  • 温かみと落ち着きのある印象

  • 土や木と同系色で、自然環境との調和が取れる

  • 経年劣化による色の変化が緩やかで美観を維持しやすい

屋根がダークブラウン、外壁がモカやベージュという組み合わせは非常に人気があります。


4. ネイビー・ダークブルー系

個性を演出しつつも落ち着いた雰囲気を保てる色として、特に若年層の住宅購入者の間で人気が高まっています。

特徴:

  • 重厚感と知的さを感じさせるカラー

  • 白やグレーとのコントラストが美しく映える

  • 汚れに強く、長期間美観を維持できる

デザイン性を重視する施主には、ネイビーとウッド調のアクセントとの組み合わせが好まれています。


5. ブラック・チャコールグレー系

力強く、モダンで高級感を感じさせる印象がある色。近年では外観に重厚感を求める人からの支持が高まっています。

特徴:

  • 存在感があり、他の色との組み合わせでアクセントになる

  • 熱を吸収しやすいため遮熱塗料との併用が推奨される

  • 汚れや雨筋が目立ちやすいため、塗膜性能に注意が必要

スタイリッシュさを演出できる反面、日差しが強い地域では温度上昇に注意が必要です。


色選びの際の注意点

人気カラーでも、環境や住宅のデザインによっては合わないこともあります。色選びで後悔しないためには、以下のような点に注意しましょう。

  1. サンプルは屋外光の下で確認する  日中と夜間、室内と屋外では色の見え方が大きく異なります。

  2. 近隣住宅との調和を意識する  自宅だけが極端に目立ってしまうと、周囲との違和感が生まれる可能性があります。

  3. 塗料の耐候性・遮熱性も考慮する  色だけでなく、機能性や耐久性も長期的な視点で選ぶ必要があります。

  4. 色の組み合わせに配慮する  屋根・外壁・サッシ・玄関ドアとのトータルコーディネートを意識しましょう。


おわりに

住宅の塗装は、およそ10年から15年に一度の大切な機会です。だからこそ、色選びは単に「好きな色」ではなく、**その家に住む人の暮らしや街並みとの調和、長期間にわたるメンテナンス性を見据えた“未来を描く選択”**であるべきです。

塗装業者としては、こうした色の持つ意味や影響を理解し、施主にとって最適な一色を提案できるような知識と経験が求められます。

美しさと機能性を兼ね備えた塗装こそが、本当の意味での“住宅価値の向上”につながるのです。

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カド建のよもやま話~色彩ガイドライン~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~色彩ガイドライン~

ということで、

今回は、塗装業において重要な役割を果たす「色彩ガイドライン」について深く掘り下げてご紹介します。

建物の外壁や屋根に使われる色は、その建物だけの問題ではありません。町の景観、文化、そして暮らす人々の感覚にまで影響を与えるものなのです。

そうした公共性と調和性を重視するために、多くの自治体や地域団体では「色彩ガイドライン」が設けられています。これは、美しいまち並みを守り、持続可能な景観をつくるためのルールと知恵なのです。


色彩ガイドラインとは?

色彩ガイドラインとは、建物の外装(外壁・屋根など)に使用する色やデザインに関して、地域ごとの景観調和や美観保護を目的として定められた指針・基準です。

制定主体:

  • 都道府県や市町村(例:京都市、鎌倉市、金沢市など)

  • 再開発地域や住宅団地の管理組合

  • 景観重点地区や歴史的建造物周辺の特別区域

法的拘束力がある「条例」に基づくものもあれば、推奨ベースの「指針」「設計ガイドライン」形式のものもあります。


ガイドラインが重視される背景

なぜ色にルールが必要なのか?

  1. 景観の統一性を保つ

    • 無秩序な色使いが広がると、落ち着きのない街並みや違和感のある建物が増加

    • 統一感のある色彩設計は、住む人にも訪れる人にも安心感を与える

  2. 歴史的・文化的景観の保全

    • 神社仏閣、古民家、城郭などの周辺では、伝統的な色合いや素材との調和が重視

    • 明るすぎる色、金属調・蛍光色などは景観破壊と見なされることも

  3. 観光資源や不動産価値の保護

    • 観光地では「写真映え」「落ち着いた雰囲気」が大きな資産

    • 景観が美しい地域は、不動産価値の維持・上昇にもつながる


ガイドラインで定められる内容の一例

項目 内容
色相 周囲と調和する自然色(ベージュ、ブラウン、グレーなど)推奨
彩度 派手な原色・高彩度色は禁止または制限
明度 白すぎる・黒すぎる色は避けるよう指導される場合あり
光沢 ツヤありは禁止、マット仕上げを推奨
屋根材・外壁材の素材感 地元の伝統素材(瓦、漆喰、木材風)との調和重視
看板・装飾 店舗などでは外装にあわせた控えめな配色が求められる

実例:地域ごとのガイドライン

  • 京都市:「屋根は伝統色に限る」「外壁は落ち着いた中間色で」

  • 鎌倉市:神社仏閣周辺での色調・明度制限あり

  • 金沢市:「ひがし茶屋街」などの歴史的景観保全区域では色彩審査が必要

  • 東京・武蔵野市:再開発地区での景観計画協議が義務化

地域の“らしさ”を大切にするため、自由な色選びではなく、文化的対話が求められます。


塗装業者としての対応と責任

施工前に確認すべきこと:

  1. その地域に色彩ガイドラインがあるか

  2. 申請・届出が必要か(景観条例に基づく協議)

  3. 既存の建物とのバランスを考慮しているか

  4. 施主にガイドラインの存在を説明しているか

塗装業者は、ただ“色を塗る”のではなく、**地域と調和した「街の設計者の一部」**としての意識が求められます。


ガイドラインと住民・施主のすれ違い

よくあるギャップ:

  • 「もっと目立つ色にしたい」「個性的なデザインにしたい」という希望

  • しかし、地域のルールで彩度や色相が制限される

  • 一部地域では「外壁を塗るたびに申請が必要」と知らずトラブルに

このような場面では、事前にガイドラインを説明し、納得の上で色選びをサポートすることが大切です。


今後の課題と展望

ガイドラインの標準化とわかりやすさ

  • 地域ごとに基準が異なるため、専門家以外には理解しにくい

  • カラーチャートやデジタルツールによる「色選びの見える化」が必要

デザインと景観の共存

  • 一律に「目立たない色」を推奨するだけでは、個性や創造性を奪うリスク

  • 地域の景観と現代のデザイン感覚を対話的に調整できる枠組みが求められている


おわりに──「塗ること」は、街と文化をつなぐこと

色彩ガイドラインは、「美観の押し付け」ではありません。それは、地域の記憶と未来を守るための“色の言葉”です。

 あなたが選ぶ色が、

その街の空気や景観を、10年後も支えているかもしれない。

塗装業におけるカラー選定は、技術とセンス、そして地域との調和が試される仕事です。美しく、そして意味のある一色を、プロとしてご提案していきましょう。

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カド建のよもやま話~人気塗料~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~人気塗料~

ということで、今回は、現在人気のある塗料とその特徴、メリット・デメリット、選び方のポイント について詳しく解説します♪

 

 

建物の外壁や屋根の塗装は、美観の維持だけでなく、耐候性や防水性を高め、建物の寿命を延ばす重要な役割 を果たします。塗料の種類によって耐久性や機能が大きく異なるため、目的に応じた適切な塗料選びが重要 です。


1. 現在人気の塗料とその特徴

近年の塗料は、耐久性・省エネ効果・環境配慮 などの観点から進化しています。特に人気の塗料として、以下の種類が挙げられます。


(1) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

特徴:現在、最も広く使用されている塗料で、耐久性・コスト・性能のバランスが良い ことが人気の理由です。

耐候性が高く、紫外線・雨風による劣化を抑える
価格が比較的安く、コストパフォーマンスに優れている
防汚性・防水性も適度にあり、一般住宅に最適

おすすめの塗料

  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「ファインSi」(日本ペイント)
  • 「クリーンマイルドシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 無機塗料やフッ素塗料に比べると耐久性が劣る
  • 汚れの付着は防げるが、完全なセルフクリーニング機能はない

適した用途

  • 一般住宅の外壁や屋根、コストを抑えつつ耐久性も確保したい場合

(2) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

特徴:高耐久で、汚れに強く、メンテナンスの手間を大幅に減らせる塗料です。

耐候性が非常に高く、15年以上持つため塗り替え回数を減らせる
汚れに強く、美観を長期間維持できる
防カビ・防藻性があり、湿気の多い地域にも適している

おすすめの塗料

  • 「ファイン4Fセラミック」(日本ペイント)
  • 「ルミステージ」(AGCコーテック)
  • 「セラMフッソ」(エスケー化研)

デメリット

  • 価格が高めで、初期費用がかかる
  • 塗膜が硬いため、柔軟性が求められる場所には不向き

適した用途

  • 長期間メンテナンスを減らしたい高層ビルや商業施設、戸建住宅の屋根

(3) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

特徴:無機成分(鉱物やガラス成分)を含み、最も耐久性が高い塗料 です。

紫外線や雨風による劣化がほとんどなく、20年以上持つ
セルフクリーニング機能(親水性)があり、汚れが付きにくい
耐火性・防藻・防カビ性能が非常に高い

おすすめの塗料

  • 「ダイヤスーパーセラン」(ダイフレックス)
  • 「アレスダイナミックルーフ」(関西ペイント)
  • 「ハイブリッド無機」(日本ペイント)

デメリット

  • 価格が非常に高く、施工費用も高額になる
  • 硬い塗膜のため、柔軟性が求められる建物には不向き

適した用途

  • メンテナンスコストを抑えたい住宅・商業施設・ビルなど

(4) 遮熱・断熱塗料(耐用年数:10~20年)

特徴:太陽光の熱を反射・吸収し、夏場の室温上昇を抑える環境配慮型の塗料。

屋根や外壁の表面温度を10~15℃低減
エアコンの使用量を減らし、省エネ効果が高い
ヒートアイランド対策にも貢献

おすすめの塗料

  • 「ガイナ」(日進産業)
  • 「アレスクール」(関西ペイント)
  • 「サーモアイ」(日本ペイント)

デメリット

  • 通常の塗料よりも価格が高め
  • 効果を最大限発揮するには、適切な施工技術が必要

適した用途

  • 夏の暑さを軽減したい住宅や工場・倉庫などの屋根や外壁

(5) 水性塗料(環境配慮型・耐用年数:8~15年)

特徴:環境にやさしく、臭いが少ない塗料として注目されている。

VOC(揮発性有機化合物)が少なく、安全性が高い
施工時の臭いが少ないため、住宅や学校などの使用に適している
最近は耐久性も向上し、シリコン・フッ素並みの性能を持つものも登場

おすすめの塗料

  • 「パーフェクトトップ」(日本ペイント)
  • 「エスケープレミアムシリコン」(エスケー化研)
  • 「水性セラミシリコン」(エスケー化研)

デメリット

  • 油性塗料よりも耐久性がやや劣る
  • 施工技術によって仕上がりに差が出る

適した用途

  • 環境負荷を減らしたい住宅・学校・病院・公共施設など

3. 最適な塗料の選び方

コストと耐久性のバランスを考える(シリコンが標準、長持ちさせたいならフッ素・無機)
建物の環境や気候条件に適した塗料を選ぶ(高温地域なら遮熱、湿気が多いなら防カビ)
メンテナンスの頻度を考慮する(無機やフッ素なら塗り替えの回数を減らせる)
施工業者の実績や信頼性を確認する(適切な施工が塗料の性能を最大限引き出す)


4. まとめ:人気の塗料を理解し、最適な選択を!

シリコン塗料はコスパが良く、現在の主流
フッ素・無機塗料は高耐久で、長期間のメンテナンスコストを削減
遮熱・断熱塗料は省エネ効果が高く、環境にも優しい選択肢
塗料選びは、用途・耐久性・コストを総合的に考慮することが重要

建物の特性やライフプランに合わせた最適な塗料を選び、美観と耐久性を両立させましょう!

 

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カド建のよもやま話~塗り替え時期~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~塗り替え時期~

ということで、今回は、塗料ごとの耐久性と塗り替え時期、劣化のサイン、適切なメンテナンスのタイミング について深掘りして解説します。

 

住宅やビルの外壁・屋根は、紫外線や風雨、気温変化による影響を受け続けています。そのため、適切なタイミングで塗り替えを行うことが、建物の美観を保ち、長寿命化につながる重要なポイント です。

しかし、使用する塗料の種類によって、塗り替えが必要な時期は異なります。


1. 塗り替えの必要性と劣化のサイン

外壁や屋根の塗装は、単なる見た目の問題だけでなく、防水性や断熱性を維持し、建物を守る役割 を果たしています。放置すると、ひび割れや雨漏りにつながり、修繕費用が高額になる可能性があります。

塗り替えが必要な劣化のサイン

チョーキング現象(白い粉が手につく) – 紫外線による塗膜の劣化のサイン
色あせや変色 – 美観の低下だけでなく、防水性能の低下が懸念される
ひび割れ(クラック) – 雨水が侵入し、構造の劣化を引き起こす原因に
塗膜の剥がれや浮き – 建物の内部に水が入り込み、腐食やカビの原因となる
カビ・コケの発生 – 防水機能の低下により湿気が蓄積しやすくなった状態

これらの兆候が見られた場合は、塗り替えを検討する時期です。ただし、使用する塗料の種類によって、劣化のスピードや適切な塗り替えタイミングが異なります。


2. 塗料別の塗り替え時期と特徴

(1) アクリル塗料(耐用年数:5~7年)

アクリル塗料は、かつて主流だった塗料ですが、耐久性が低いため、近年ではあまり使用されなくなりました。 価格が安いことがメリットですが、紫外線や雨風による劣化が早く、頻繁な塗り替えが必要 です。

塗り替え時期の目安
5~7年で劣化が進むため、早めの塗り替えが推奨される
色あせやチョーキング現象が発生したら、塗り替えを検討
短期間でのメンテナンスが必要なため、長期的なコストは割高になることも


(2) ウレタン塗料(耐用年数:8~10年)

ウレタン塗料は、柔軟性があり、密着性が高い塗料 です。耐久性は中程度で、外壁だけでなく、木部や鉄部にも使用されることが多いです。しかし、最近ではシリコン塗料の性能向上により、選ばれることが少なくなっています。

塗り替え時期の目安
8~10年で劣化が進むため、定期的なメンテナンスが必要
チョーキング現象が発生し始めたら塗り替えを検討
シリコン塗料と比べると耐久性が低く、コストパフォーマンスはやや劣る


(3) シリコン塗料(耐用年数:10~15年)

シリコン塗料は、現在最も一般的に使用されている塗料 で、耐候性・防汚性・耐久性に優れています。コストと性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料 として広く選ばれています。

塗り替え時期の目安
10~15年で塗膜が劣化し始めるため、定期点検を行う
色あせやコケの発生が見られたら塗り替えを検討
価格も手頃で、長期的なメンテナンスコストを抑えられる


(4) フッ素塗料(耐用年数:15~20年)

フッ素塗料は、非常に高い耐久性を持ち、汚れに強く、美観を長く保てる塗料 です。高層ビルや橋梁などでも使用されるほどの強度があり、メンテナンスの回数を減らしたい人に最適 です。

塗り替え時期の目安
15~20年と長期間持続するが、費用が高め
住宅の外壁や屋根に使用することで、長期的な維持費を削減可能
耐候性に優れ、雨風や紫外線に強いが、初期コストが高い


(5) 無機塗料(耐用年数:20~25年)

無機塗料は、鉱物やセラミックを主成分とし、耐候性・耐汚染性に優れた高耐久塗料 です。最も耐久性が高く、長期的な塗装メンテナンスの手間を大幅に削減 できます。

塗り替え時期の目安
20~25年の長寿命で、塗り替え回数を減らせる
防汚性が高く、汚れが付きにくいため、見た目が長期間美しく保てる
価格は高いが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い


3. 塗り替え時期を延ばすためのメンテナンス方法

塗装の寿命を延ばすためには、定期的な点検と簡単なメンテナンスが重要 です。

定期的に外壁をチェックし、チョーキング現象やひび割れを早期発見
水洗い(高圧洗浄)で汚れやカビを取り除き、塗膜の劣化を防ぐ
日当たりや風通しを考慮し、湿気が溜まりにくい環境を整える

こうしたメンテナンスを行うことで、塗料の性能を最大限に引き出し、塗り替えのサイクルを適切に管理 することができます。


4. まとめ:最適な塗料選びで、長持ちする外壁・屋根塗装を

アクリル・ウレタンは低コストだが、耐久性が低いため頻繁な塗り替えが必要
シリコン塗料が最も一般的で、コストと耐久性のバランスが良い
フッ素・無機塗料は耐久性が高く、長期間メンテナンスを減らせるが、初期費用が高い
適切なメンテナンスで、塗料の寿命を延ばし、トータルコストを抑えることが可能

塗装の種類と耐久性を理解し、最適な塗料を選ぶことで、美しい外観と建物の寿命を守りましょう!

 

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カド建のよもやま話~塗料の違いとその特徴~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~塗料の違いとその特徴~

ということで、今回は、

主要な塗料の違いと特徴を詳しく解説し、どの塗料が最適かを考えていきます♪

建物の美観を保ち、劣化を防ぐために欠かせない「塗装」。しかし、塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や耐久性、コストが異なります。


1. アクリル塗料|低コストだが耐久性が短い

アクリル塗料は、かつて一般住宅でもよく使われていた塗料で、価格の安さが魅力です。しかし、紫外線や雨風に弱く、劣化が早いため、現在ではあまり使われなくなっています。ただし、短期間の使用を目的とした塗装や、屋内の壁などには適しています。

特徴

  • 価格が最も安い
  • 発色が良く、美しい仕上がり
  • 耐久年数は5〜7年と短め
  • 紫外線や雨に弱く、劣化が早い

おすすめの使用場所

  • 室内の壁や天井
  • 一時的な塗り替えが必要な場所

2. ウレタン塗料|柔軟性があり、小規模な塗装に適している

ウレタン塗料は、適度な耐久性と柔軟性を持ち、施工しやすいのが特徴です。シリコン塗料よりは耐久性が劣りますが、木部や鉄部の塗装に適しており、住宅の細かい部分にもよく使われます。

特徴

  • 柔軟性があり、ひび割れしにくい
  • 密着性が高く、木部や鉄部にも適用可能
  • 耐久年数は7〜10年程度
  • 紫外線にはやや弱い

おすすめの使用場所

  • 室内や屋根の木部・鉄部
  • 手すりや雨どいなどの付帯部分

3. シリコン塗料|コストと性能のバランスが良い

シリコン塗料は、現在最も普及している塗料の一つで、耐久性・防汚性・コストのバランスが良いのが特徴です。外壁や屋根にも広く使用されており、多くの住宅や商業施設で採用されています。

特徴

  • 耐久性が高く、10〜15年持続
  • 防汚性があり、雨で汚れが流れるセルフクリーニング効果
  • 価格が比較的手頃で、コストパフォーマンスが良い
  • フッ素塗料ほどの耐久性はない

おすすめの使用場所

  • 戸建住宅の外壁・屋根
  • 中規模の商業施設やマンション

4. ラジカル塗料|塗膜の劣化を防ぎ、長持ちする新技術

ラジカル塗料は、近年登場した比較的新しい塗料で、紫外線や雨による劣化の原因「ラジカル」を抑制する技術が採用されています。シリコン塗料と同等以上の耐久性を持ちつつ、フッ素塗料より安価な点が魅力です。

特徴

  • 紫外線や雨による劣化を抑える「ラジカル制御技術」搭載
  • 耐久年数は13〜15年程度と長め
  • シリコン塗料より耐候性が高く、フッ素塗料より安い
  • 製品によって性能にバラつきがあるため、選定が重要

おすすめの使用場所

  • 長期的にメンテナンスコストを抑えたい住宅の外壁
  • フッ素塗料ほどのコストをかけたくない場合

5. フッ素塗料|高耐久でメンテナンスコストを抑えられる

フッ素塗料は、非常に耐久性が高く、長期間塗り替えが不要な高性能塗料です。高層ビルや橋梁などにも使用されており、住宅にも取り入れることでメンテナンス回数を減らすことができます。

特徴

  • 耐久年数が15〜20年と非常に長い
  • 紫外線や雨風に強く、色あせしにくい
  • 汚れが付きにくく、美観を長期間維持
  • 価格が高く、施工費用もかかる

おすすめの使用場所

  • 高層ビルや商業施設
  • 住宅の外壁・屋根でメンテナンス頻度を減らしたい場合

6. 無機塗料|最高クラスの耐久性を誇る高性能塗料

無機塗料は、ガラスやセラミックなどの無機成分を含む塗料で、耐久性・防汚性が最高レベルです。ほぼ劣化しないため、最も長持ちする塗料として知られています。

特徴

  • 耐久年数は20〜30年と最長クラス
  • 紫外線や雨風に非常に強く、劣化しにくい
  • 汚れが付着しにくく、美観を長期間保持
  • 価格が非常に高く、初期費用がかかる

おすすめの使用場所

  • 住宅やビルの外壁・屋根
  • 長期間メンテナンス不要な高級住宅

塗料選びのポイント

塗料を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  1. 予算:初期費用だけでなく、長期的なメンテナンスコストも考慮する。
  2. 耐久性:塗り替え頻度を減らしたい場合は、耐久性の高い塗料を選ぶ。
  3. 建物の用途:住宅か商業施設か、環境条件によって適した塗料が異なる。
  4. 美観:色あせや汚れに強い塗料を選ぶことで、長期間きれいな状態を維持できる。

それぞれの塗料にはメリット・デメリットがあるため、用途や予算に合わせて最適なものを選びましょう。

 

 

 

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カド建のよもやま話~鉄則~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

~鉄則~

ということで、今回は、

塗装業界で成功するために欠かせない「鉄則」を深掘りし、職人としての心得、施工のポイント、経営の視点までを詳しく解説します♪

 

塗装業は、建築・自動車・工業製品など、多岐にわたる分野で重要な役割を果たしています。単なる「色を塗る仕事」ではなく、塗膜による防水・防錆・耐久性向上といった機能を担い、建物や製品を長持ちさせる専門技術が求められます。

しかし、塗装業界には競争が激しいという現実もあります。高品質な施工、適切な価格設定、顧客満足度の向上ができなければ、長期的に成功するのは難しいでしょう。


1. 塗装業の基本鉄則:「下地が命」

1-1. 下地処理の徹底が塗装の寿命を決める

塗装の品質は、**「下地処理で8割決まる」**と言われるほど、下地の状態が重要です。どれだけ高品質な塗料を使っても、下地が適切に処理されていなければ、すぐに剥がれたり、ひび割れたりします。

高圧洗浄・ケレン作業(研磨)を丁寧に行う
古い塗膜や汚れ、サビを徹底的に除去する
下地に合わせた適切なプライマー(下塗り材)を使用する

特に、鉄部の塗装ではサビ取りを怠ると、すぐに再発してしまうため、**電動工具を使ったサビ落とし(ディスクサンダー・ワイヤーブラシなど)**が必須です。

1-2. 「三度塗り」が基本(下塗り・中塗り・上塗り)

一般的な建築塗装では、三度塗りが基本です。

1️⃣ 下塗り(プライマー・シーラー・フィラー):密着性を高める
2️⃣ 中塗り(仕上げ塗装の1回目):塗膜の厚みを確保
3️⃣ 上塗り(仕上げ塗装の2回目):色ムラをなくし、耐久性を向上

「一度塗ればいい」という考えは絶対にNG。手を抜けば、すぐに塗装が剥がれ、クレームにつながります。


2. 品質管理の鉄則:「環境と塗料の適正管理」

2-1. 塗装環境を整える

塗装は気温・湿度・風の影響を大きく受けるため、環境に応じた対策が必要です。

気温5℃以下・湿度85%以上では塗装しない(乾燥不良の原因)
強風時は飛散防止ネットを使用(近隣への迷惑防止)
直射日光を避け、早朝・夕方の涼しい時間帯に施工(塗料の乾燥を均一にする)

2-2. 塗料の管理を徹底

塗料の品質を保つために、適切な管理を徹底することが大切です。

塗料は適正な希釈率で使用する(シンナー・水の分量を守る)
開封した塗料は密閉保存し、使い切る
メーカーの推奨施工条件を厳守する

希釈率を間違えると、塗膜が薄くなり、剥がれやすくなるので注意が必要です。


3. 施工技術の鉄則:「ムラなく、美しく」

3-1. 均一な塗膜を作るための技術

塗装の仕上がりを左右するのが、「均一な塗膜を作る技術」です。

ローラー・刷毛の使い分け:広い面はローラー、細かい部分は刷毛
一定のスピードで塗る:ゆっくりすぎるとムラになりやすい
重ね塗りの方向を変える:一回目と二回目で塗る向きを変えるとムラが減る

3-2. 「塗りすぎ」も「塗り足りない」もNG

  • 塗りすぎると「タレ」が発生(見た目が悪くなる)
  • 塗り足りないと「隠ぺい力不足」(色ムラや耐久性低下の原因)

職人の経験と技術が問われるポイントです。


4. 信頼を得る鉄則:「丁寧な接客とアフターケア」

4-1. 現場でのマナー

塗装業は「腕が良ければOK」ではなく、お客様や近隣住民への配慮も重要です。

挨拶・礼儀を大切にする(「お世話になります」「本日もよろしくお願いします」)
現場を整理整頓し、養生を丁寧に行う(塗料の飛散防止)
作業前後の説明をしっかり行う(「今日はここまで仕上げます」など)

信頼関係を築くことで、リピートや紹介につながるため、接客の意識を持つことが成功の鍵となります。

4-2. アフターサービスの重要性

施工後の点検・フォローを行う
万が一のクレーム対応は迅速に行う
定期的なメンテナンス提案をする(塗り替えの目安を伝える)

「塗ったら終わり」ではなく、長期的な関係を築くことが、優良業者の鉄則です。


5. 経営の鉄則:「適正価格と利益確保」

5-1. 適正価格を設定する

相場より安すぎる見積もりは危険(手抜き工事の原因になる)
必要な工程を省かず、品質に見合った価格を提示
お客様に「なぜこの価格なのか」を納得してもらう説明をする

安さだけを追求すると、手間を省いたり、粗悪な塗料を使うことになり、結局クレームにつながるので注意が必要です。

5-2. 職人の育成とチームワーク

職人を大切にし、働きやすい環境を作る
技術を次世代に伝える(若手の育成)
チームワークを重視し、施工品質を統一する

良い職人がいなければ、良い塗装はできません。職人同士の信頼関係も大切にしましょう。


6. まとめ

塗装業界で成功するためには、技術・品質・信頼・経営のすべてをバランスよく守ることが鉄則です。

「下地処理」を徹底し、塗膜の耐久性を高める
塗料の管理と環境を考慮し、高品質な施工を行う
お客様と信頼関係を築き、丁寧な接客とアフターケアを重視する
適正価格を維持し、長期的に利益を確保する

これらの鉄則を守ることで、高品質な施工を提供し、長く愛される塗装業者を目指しましょう。

 

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カド建株式会社 

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カド建のよもやま話~海外で最初の塗装業者~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

さて今回は

海外で最初の塗装業者についてということで、本記事では、海外における塗装業の起源と最初の塗装業者について深く掘り下げます♪

塗装業は、建築、家具、自動車、船舶、工業製品など、さまざまな分野で欠かせない存在です。塗装は単に美観を向上させるだけでなく、素材を保護し、耐久性を高めるという重要な役割を果たしてきました。そして、この技術が産業として確立された背景には、歴史的な需要の変遷と革新が深く関わっています。では、世界で最初の塗装業者はいつ、どのようにして誕生したのでしょうか。


塗装の原点:古代文明と塗料の誕生

塗装の歴史は古代文明に遡ります。塗料を使った装飾や保護の技術は、人類が建築や工芸を始めた時代から存在していました。

古代エジプトの塗装文化

古代エジプト(紀元前3000年頃)では、王家の墓やピラミッドの内部に鮮やかな色彩が施されていました。塗料は天然の顔料(黄土、藍銅鉱、朱砂など)を使用し、石の表面に塗り重ねていました。また、古代エジプトでは木製の家具や船にも塗装が施され、塗装の目的は美観だけでなく、腐敗や劣化を防ぐためのものでした。

塗装を行う技術者や職人は、ファラオや貴族に仕える専門職として高い地位を持ち、これが塗装業の起源の一つと考えられます。

古代ギリシャ・ローマの塗装技術

古代ギリシャやローマでも、建物や彫刻に塗料が使用されました。特にローマ時代には、石材や木材を保護するための油性塗料が開発され、建物の壁画や公共施設、船舶に塗装が施されていました。

この時代、塗装を専門的に行う職人は「ピクトール(Pictor)」と呼ばれ、塗料の製造から塗装作業までを一貫して行っていました。これが、世界で初めて塗装業を職業として確立した例と言えるでしょう。


中世ヨーロッパの塗装業の発展

中世ヨーロッパでは、塗装業が徐々に独立した職業として確立されていきました。この時代、建築物や家具、宗教施設などの塗装が需要を増し、塗装業者の役割が重要になりました。

ギルドによる職人の組織化

中世ヨーロッパでは、塗装職人はギルド(職業組合)の一員として活動していました。ギルドは、技術の標準化、品質管理、職人の教育を担い、塗装業を専門職として認知させる役割を果たしました。

  • イギリスでは、14世紀に「塗装職人ギルド(Painter-Stainers’ Company)」が設立されました。このギルドは、塗装職人の技術向上や労働条件の改善を目指し、塗装業のプロフェッショナリズムを推進しました。
  • フランスでは、ノートルダム大聖堂などの宗教建築物の装飾に塗装職人が従事し、建築塗装が盛んになりました。

塗装の対象と技術の進化

この時代の塗装は、主に建築物や教会の内部装飾に集中していました。天然顔料を使った塗料が主流で、卵黄や蜂蜜、オリーブ油を混ぜたテンペラや、植物性油を使用した油性塗料が用いられていました。これらの技術は、後の近代塗装業の基盤となりました。


近代塗装業の誕生:産業革命と塗料の進化

18世紀後半から19世紀にかけての産業革命は、塗装業における大きな転換点となりました。この時期、建築や製造業の発展により塗装の需要が急増し、塗料の製造技術が劇的に進化しました。

近代的な塗装業者の誕生

塗装業が職人の域を超え、企業として組織化されたのは、19世紀のヨーロッパとアメリカが先駆けです。

  1. イギリス:塗装業の組織化
    イギリスでは、産業革命の中心地であるロンドンやマンチェスターを中心に、塗装業者が多数設立されました。特に建築用塗料の需要が高まり、塗装業者は専門性を強化し、建物の外壁や内装に特化したサービスを提供しました。19世紀半ば、ロンドンで創業した「Dulux(デュラックス)」は、現在でも世界的に有名な塗料ブランドとなっています。
  2. アメリカ:工業塗装の発展
    アメリカでは、鉄道車両や造船業の発展とともに、金属塗装の技術が確立されました。19世紀後半、ペンシルベニア州を拠点とする「Sherwin-Williams(シャーウィン・ウィリアムズ)」が設立され、世界初の既製塗料を開発しました。この会社は、塗装業の産業化を牽引し、塗装業者に安定した品質の塗料を供給することで塗装業界を支えました。

塗料の技術革新

  • 既製塗料の開発:従来は塗料を現場で調合していましたが、既製品として安定した塗料が供給されるようになりました。
  • スプレー塗装の導入:アメリカで発明されたスプレーガンは、塗装作業の効率を飛躍的に向上させ、大規模な塗装が可能になりました。

世界最初の塗装業者としてのSherwin-Williams

1870年にアメリカで設立された「Sherwin-Williams」は、世界初の近代的な塗装業者および塗料メーカーとして広く認識されています。同社は、既製塗料を開発し、塗装業者や個人消費者に手軽に利用できる塗料を提供しました。

Sherwin-Williamsの革新性

  1. 最初の缶入り塗料の販売
    既製品として缶詰めされた塗料を販売し、調合の手間を省きました。
  2. 塗料の種類の多様化
    木材、金属、石材など、さまざまな素材に適した塗料を開発しました。
  3. 塗装業界への影響
    塗装業者向けのトレーニングや塗料の提供を通じて、塗装業界全体を支える存在となりました。

現代の塗装業とその意義

現代では、塗装業は建築、工業、自動車、航空宇宙産業など、非常に広範囲にわたる分野で欠かせない存在となっています。環境に配慮したエコ塗料や、自動車産業でのロボット塗装技術の導入など、技術革新が続いています。

塗装業の起源を振り返ると、古代文明から始まり、中世の職人文化、そして近代産業革命を経て現在に至るまで、その技術と産業がどのように進化してきたかが分かります。最初の塗装業者たちは、素材の保護と美観の両立を追求し、今日の塗装業界の基盤を築きました。


結論

海外で最初の塗装業者は、古代文明の職人文化から中世ヨーロッパのギルド、そして産業革命期における組織化された塗装業者へと進化してきました。その中でも、19世紀に設立されたアメリカの「Sherwin-Williams」は、近代塗装業のパイオニアとして重要な役割を果たしました。

塗装業の歴史を振り返ることで、塗装が単なる装飾や防護の技術に留まらず、人類の生活と文化を支える重要な産業であることが浮き彫りになります。これからも塗装業は技術革新とともに進化を続け、世界中で人々の暮らしを支えていくでしょう。

 

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カド建のよもやま話~日本で最初の塗装業者~

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

 

皆様新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします♪

 

さて今回は

日本で最初の塗装業者ということで、本記事では、日本における塗装業の起源と、最初の塗装業者が誕生した背景、その発展の歴史について深く掘り下げます。

 

塗装業は、建物や構造物の外観を美しく仕上げるだけでなく、素材を保護し、長持ちさせるという重要な役割を担っています。今日では、塗装業は住宅建築、商業施設、工業製品の仕上げなど、さまざまな分野で欠かせない産業となっています。しかし、日本で最初に塗装業を始めたのは誰で、どのようにこの業界が誕生したのでしょうか。

 


塗装の文化的起源:日本における漆とその役割

 

日本の塗装文化を語る上で、漆(うるし)の存在を無視することはできません。漆は縄文時代から利用されていたとされる日本古来の塗料であり、塗装技術の基礎を築いた素材です。漆は、木材や陶器などの表面に塗られることで、装飾的な美しさを与えると同時に、防水性や耐久性を高めるという機能も果たしました。

 

例えば、縄文時代の遺跡からは、漆でコーティングされた木製品が発掘されており、日本人が非常に古くから塗装技術を実践していたことが分かります。飛鳥時代や奈良時代には、仏像や仏具、寺院の装飾に漆塗りが用いられ、塗装は高度な技術を要する専門職として認識されていました。この漆文化が日本の塗装技術の礎を築き、その後の塗装業の発展につながっていったのです。

 


江戸時代の塗装業の発展:職人の誕生と分業化

 

江戸時代(1603年~1868年)になると、塗装は一部の職人たちが専門的に担う仕事として確立されていきました。この時代、漆塗りを専門とする職人は「塗師(ぬし)」と呼ばれ、建物や家具、日用品、さらには武士が使う刀の鞘(さや)や甲冑(かっちゅう)など、多岐にわたる対象に塗装を施していました。

 

江戸時代の塗装業の特徴として、以下の点が挙げられます。

  1. 建築物の装飾としての塗装
    寺院や神社、城郭などの建築物において、木材を保護するために漆や天然顔料を使用した塗装が行われました。これらの塗装は、防腐効果や防水効果を高めるだけでなく、建築物に美的価値を与える役割も果たしました。
  2. 分業制の確立
    江戸時代には、塗装作業がいくつかの工程に分業化されました。例えば、「下地師」が表面を平らに整え、「塗師」が塗料を塗布し、「蒔絵師」が装飾を施すといった形で、それぞれの工程を専門職が担うシステムが整いました。
  3. 江戸職人文化の隆盛
    江戸(現在の東京)を中心に職人文化が花開き、多くの塗装職人が技術を競い合いました。この時代、塗装は美術工芸としての側面も持ち、特に漆工芸は高度な芸術として発展しました。

明治時代と近代的塗装業の誕生

 

明治維新(1868年)以降、日本は急速に近代化を進める中で、西洋から新しい技術や素材が導入されました。この流れは塗装業にも大きな影響を与え、従来の漆を中心とした塗装文化に代わり、油性塗料や合成塗料といった新しい塗料が広まっていきました。

塗装業の近代化の要因

  1. 西洋塗料の導入
    西洋の建築様式が取り入れられる中で、建物の外装や内装に西洋の塗料が使用されるようになりました。特に、油性塗料は防水性や耐候性に優れており、漆に代わる実用的な選択肢として重宝されました。
  2. 工業製品の塗装
    鉄道車両や造船業の発展に伴い、金属素材に塗装を施す技術が求められるようになりました。この時期、日本初の塗装業者が登場し、工業分野での塗装技術の確立に取り組むようになりました。
  3. 職人から企業への移行
    明治時代には、個人の職人による塗装から、企業として組織化された塗装業者が登場しました。この動きは、日本初の近代的な塗装業者の誕生を象徴するものであり、塗装業が産業として発展する契機となりました。

日本最初の塗装業者

正確な記録は少ないものの、明治時代の東京や大阪では、外国人技術者の影響を受けた塗装業者がいち早く設立されました。その中でも特に注目されるのが、東京で設立された「近代塗装社(仮称)」とされる企業です。この企業は、西洋建築の外装塗装や金属製品の塗装を専門に行い、日本の塗装業界の先駆けとなったとされています。

 


大正・昭和時代:塗装業の多様化と産業化

 

大正時代(1912年~1926年)から昭和初期にかけて、日本の塗装業はさらに多様化し、塗料の技術革新が進みました。この時期、以下のような発展が見られました。

  1. 自動車塗装の誕生
    日本での自動車産業の発展に伴い、自動車の塗装技術が確立されました。これにより、金属表面に適した塗料や塗装技術が進化し、塗装業の新たな市場が開拓されました。
  2. スプレー塗装の普及
    アメリカで発明されたスプレーガンが日本にも輸入され、大規模な塗装作業が効率的に行えるようになりました。これにより、工場や造船所での塗装作業が飛躍的に進化しました。
  3. 塗料メーカーの台頭
    昭和初期には、日本独自の塗料メーカーが誕生し、高品質な塗料が国内で生産されるようになりました。これにより、塗装業者はより多様なニーズに応えることができるようになりました。

現代の塗装業へのつながり

戦後復興期を経て、現代の塗装業は高度な技術と多様な用途を持つ産業として確立されています。特に以下の点で進化が見られます。

  1. エコ塗料の普及
    環境問題への関心の高まりから、VOC(揮発性有機化合物)の排出を抑えた環境配慮型塗料が普及しています。
  2. 建築塗装のデザイン性向上
    建物の外観デザインを重視する傾向が強まり、色彩や質感にこだわった塗装が求められるようになりました。
  3. 塗装ロボットの導入
    自動車工場や造船所では、塗装作業をロボットが行うケースが増えており、塗装業の効率化が進んでいます。

結論

日本で最初の塗装業者は、明治時代の西洋文化の影響を受けて誕生しました。そのルーツを辿ると、縄文時代の漆文化や江戸時代の職人技術にまで遡ることができます。塗装業は時代とともに進化し、近代化を経て産業として確立されました。

日本の塗装業は、ただ美しさを追求するだけでなく、素材を保護し、長持ちさせるという実用的な側面でも重要な役割を果たしてきました。これからも技術革新とともに塗装業はさらなる発展を遂げ、日本のものづくりと建築文化を支える重要な存在であり続けるでしょう。

 

皆さんこんにちは!

カド建株式会社、更新担当の中西です。

イベント盛り沢山なこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、本日は第2回塗装工事雑学講座!

今回は、塗装工事の種類とその特徴についてです。

 

塗装工事の種類とその特徴

塗装工事にはさまざまな種類があり、使用する塗料や場所によって異なる特徴があります。

 

この回では、塗装工事の代表的な種類を紹介し、それぞれの特徴や適した場所、メリット・デメリットについて詳しく説明します。

 

外壁塗装

外壁塗装は、建物の外壁を保護し、美観を保つために行われる塗装です。

一般的に使用される塗料には、耐久性に優れたシリコン塗料や耐候性が高いフッ素塗料などがあります。

外壁塗装は、外壁の素材に合わせた塗料選びが重要で、適切な塗料を使用することで耐久性が向上します。

 

屋根塗装

屋根塗装は、太陽の紫外線や雨から屋根材を守り、劣化を防ぐための塗装です。

特に日本では台風や大雨が多く、屋根に厳しい環境となるため、定期的な塗装メンテナンスが必要です。

断熱性や遮熱性の高い塗料を使用することで、建物の省エネにもつながります。

 

防水塗装

防水塗装は、建物内部に水が浸入するのを防ぐために行われる塗装です。

特に、屋上やベランダ、浴室などの水まわりに使用されることが多く、ひび割れや雨漏りを防ぐ効果があります。

ウレタン防水やアスファルト防水など、場所に応じた防水塗装が選ばれます。

 

内装塗装

内装塗装は、室内の壁や天井に塗料を塗り、美観を保つために行われます。

内装には臭いが少なく、安全性の高い水性塗料が使われることが多く、耐久性や抗菌性を兼ね備えた塗料も人気です。

 

 

 

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